茶室に水屋は絶対必要? 茶室のある家を設計するときに間取りなどルールはある?

茶室は、ただの和室とは全く別のものです。

「畳が敷いてある部屋だから、

そのまま茶室になる」

というわけではありません。

家に茶室を作るには、

設計のためのルールがあるのです。

では、家に茶室を作るためには、

どのようなことを知っておいたら良いのでしょうか。

「家に茶室を作りたい!」という人は、

ぜひ読んでみてください。

茶室のある家の実際の現実的な間取りとは

では、実際に自宅に茶室を作ったという人の、

現実的な間取りについてお話します。

まず、茶室には欠かせない

水屋はどうしているのかについてです。

本来であれば、茶室のすぐ隣には、

水屋がなくてはなりません。

でも現実的には、

水屋のスペースまで確保することが

難しいようです。

そのため、「水屋を作っていない」

という人が多いようです。

この場合は、自宅のキッチン

水屋として使っているみたいですね。

次に、もう1つ、

茶室に欠かせないものは「床の間」です。

床の間がない和室は、茶室ではなく、

「ただの和室」になってしまいます。

そのくらい床の間は、

茶道においては大切なものなのです。

でも、「床の間のない和室を、

どうしても茶室にしたい!」

と思っている人もいます。

この場合、部屋の端に板を敷き、

畳よりも1段高いスペース

を作っているようです。

その場所を床の間スペースとし、

そこに茶花などを飾るのですね。

「え、これでいいの?」

と思ってしまうかもしれません。

もちろん、本格的な茶室としては、

この形はNGです。

でも、「内々で茶道を楽しむ」という目的であれば、

このような床の間でもOKです。

実際に、そのような形で、

茶道を身近に感じて

楽しんでいる人もたくさんいます。

又、正式な茶室の場合、

冬用の炉が切ってあることが条件となります。

でも、現実的に考えると、

部屋の中に炉を切るのはかなり難しいですよね。

特にマンションや賃貸の場合、

床下を掘って炉を切ることは絶対にできません。

でも今は、ボックスタイプになっている

「置き炉」というものがあります。

その置き炉を部屋に置いて、

冬のお点前を楽しんでいる

という人も多いようです。

畳も床下も傷つけないので、

置き炉は正に、自宅の茶室向けですよ!

茶室の設計のルールの基本。家に茶室を作るならおさえとこう

では、自宅に茶室を作る場合に、

最低限おさえておきたいポイントをお話します。

まず、水屋を茶室のすぐ近くに作るということです。

水屋が茶室の近くにあれば、

足りないものがあった時、すぐに準備できます。

また、お点前中でも

スムーズに抜け出しやすいですよね。

なので、水屋が近くにあると、

お客様を待たせずにおもてなしできます。

最悪の場合、キッチンを

水屋代わりにすることはできます。

でも、ゼロから設計して茶室を作るなら、

水屋は必ず作っておきたいものです。

更に、ゼロから茶室を設計するなら、

必ず床の間を作るということも必須です。

茶道においては、掛け軸や茶花がかなり重要です。

それらを飾る床の間がないと、

茶道が成立しません。

なので、必ず床の間を作るように

設計してくださいね。

最後に触れておきたいのは、

茶室の広さについてです。

茶室は4畳半、

もしくは8畳という形にすることが基本です。

こじんまりした「小間」の茶室を作るなら、

4畳半にします。

風通しの良い「広間」の茶室を作るなら、

8畳にします。

何人くらいの規模のお客様を招待するかで、

広さを決めると良いですね。

まとめ

茶室をゼロから設計する時は、

水屋と床の間を忘れずに作ることが大切です。

特に水屋は、できるだけ茶室の近くに作る

ということがポイントです。

また、広さは4畳半か8畳にする

という基本も覚えておいてくださいね。

しかし、現実的には、

これらの要素を全て網羅するのは難しいようです。

それでも、「どうしても自分の茶室がほしい!」

という人もいますよね。

その場合は、「和室に床の間スペースを設けて

茶室にする」という形でもOKです。

正式なお茶会はできませんが、

内々で楽しむカジュアルなお茶会なら大丈夫です。

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