えっ!薬の飲み合わせでロキソニンが危険な場合とは?

最近ロキソニンと他の薬の多剤併用による

副作用が問題になっています。

多剤併用とは一度の複数の薬を使用することです。

皆さんも経験があるでしょう。

例えば風邪をひいてお医者さんに行くと、

「風邪薬、抗生物質、抗生物質は胃があれるので胃薬」

が基本の3種類と、さらに咳が出てのどが痛いと言えば

「咳止め、のどの粘膜を増やす薬」なども処方されます。

これが多剤併用の一番身近な例です。

お国は医療費削減などと声高に

言っていますが、この状況は変わっていません。

複数の薬を同時に服用すると

薬同士がお互いに影響しあって、

単独の使用では出ない副作用が

でることがあります。

多剤併用による副作用は「飲み合わせ

とも言われています。

今回はロキソニンと他の薬を一緒に

飲むときの注意点を紹介します。

薬の飲み合わせで注意!ロキソニンと花粉症の薬で危険なもの

ロキソニンは第一三共から発売されている

炎症鎮痛剤で、薬局でも買えます。

炎症鎮痛効果が高いことから

生理痛をやわらげるために使われます。

元々は病院でのみ処方される

医療用医薬品だったため比較的強い薬です。

強いとは、効果もあるけど

副作用も大きいということです。

ロキソニンは登録商標で、

最近はライオンや興和からも

後発品が発売されています。

後発品はロキソニンとは

名乗っていないので、主成分である

ロキソプロフェンという名前も

覚えておいたほうが良いでしょう。

さて、このロキソニンですが、

花粉症薬との併用の危険性

ウェブ上で指摘されています。

はたして、本当のところはどうなのでしょうか?

結論から言うと、

「ロキソニンと一緒に抗ヒスタミン薬を飲むと

眠気が増強されることがある」

程度の影響らしいです。

ただし、自動車の運転をなさる方にとっては

命に係わる事なので中止が必要です。

しかし、例えば抗ヒスタミン薬である

アレグラという薬がありますが、

これとロキソニンがお医者さんから一緒に

出されることがあります。

なので、抗ヒスタミン薬すべてに

問題があるというわけではなさそうです。

ちなみに、ロキソニンの添付文書には

様々な飲み合わせの可能性が

書いてありますが、花粉症薬は

これに含まれていません。

薬の飲み合わせでロキソニンとアレルギーの関係とは

ロキソニンと花粉症薬は一緒に飲んでも

危険は少ないことはわかりました。

それでは、他のアレルギー関係の

薬はどうなのでしょうか?

アレルギーにも、アレルギー性鼻炎、

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、

気管支喘息、じんましんなど様々です。

アレルギー性鼻炎に対する薬は、

抗ヒスタミン薬、血管収縮薬、

遊離抑制薬などです。

聞きなれない遊離抑制薬とは

ヒスタミンの遊離を抑える薬です。

食物アレルギーの際の薬もこの遊離抑制剤で、

それ以外には抗ヒスタミン剤、

副腎皮質ステロイドなどがあり、

さらにアナフィラキシーを起こした時は

アドレナリン注射をすることになります。

じんましんにも抗ヒスタミン薬と

ステロイドが使われます。

アトピー性皮膚炎、喘息にも

種類の差はありますが、

ステロイド薬が処方されます。

ロキソニンの添付文書によると、

これらのいずれも「飲み合わせ」に

問題はありません。

本当に危険なロキソニンとの飲み合わせは?

それでは、ロキソニンで本当に注意が必要な

飲み合わせは何でしょうか?

添付文書には次のような薬が紹介されています。

1.クマリン系抗凝血剤のワルファリン

血液を固まりにくくする薬ですが、

その作用を増強させてしまうことがあります。

2.スルホニル尿素系血糖降下剤 (トルブタミド等)

血圧を下げる薬ですが、その作用を

増強してしまうことがあります。

3.ニューキノロン系抗菌剤

抗生物質ですが、その副作用が

さらに強く出る可能性があります。

4.メトトレキサート

抗がん剤、抗リウマチ薬ですが、

その作用が強くなりすぎることがあります。

5.リチウム製剤(炭酸リチウム)

躁病の治療薬ですが、血液中のリチウム濃度が

上がって中毒をおこすことがあります。

6.チアジド系利尿薬 (ヒドロフルメチアジド、ヒドロクロロチアジド等)

おしっこの出を良くする薬ですが、

効果が弱くなることがあります。

7.降圧剤 (ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤等)

血圧を下げる薬ですが、

その効果が弱くなることがあります。

また、腎臓の機能を悪くする可能性があります。

以上のように、ロキソニンは

アレルギー関係の薬との飲み合わせは

心配ありませんが、その他の様々な薬との

飲み合わせの悪さがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

鎮痛剤として市販薬が発売され、

身近になって使う方も増えた

ロキソニンですが、他の薬との

飲み合わせには注意が必要です。

ロキソニンをよく使っている方は

病院で他の薬を処方されたときや、

薬局で他の薬を買うときには、必ず

お医者さんか薬剤師さんに

「ロキソニンを飲んでいます」と伝えて、

飲み合わせの安全な薬を

処方してもらいましょう。

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