裏千家の許状を申請する前に読んでおかないと損することまとめ

裏千家茶道では、

お稽古を重ねるにつれて、

許状の申請が必要になります。

許状とは、「次のレベルのお稽古を

始めてもいいですよ」という証明書です。

なので、「許状をもらった=

今までのレベルから卒業する」

ということではありません。

むしろ、許状をもらうということは、

「これからが始まりだ」という合図です。

そして、許状の申請・取得には、

ある程度の金額のお金がかかります。

そこで、裏千家茶道の許状のことについて、

詳しくまとめました。

 

 

裏千家の許状の料金とは。申請料の値段はいくらぐらい?値上げはあるの?

裏千家茶道の許状の料金は、

裏千家の家元本部で決められています。

許状にはたくさんの種類があり、

それぞれ申請料金が違います。

上のレベルに行くにつれて、

許状に申請代金も高額になってきます。

金額の幅としては、許状1通につき、

2,00037,000になります。

また、更に先の段階として、

茶名申請の段階になると15万円を超えます。

「なぜここまで高額になるの?」

と思うかもしれませんね。

茶名を拝受すると、

裏千家の紋を身につけることが許されるからです。

なので、言ってみれば、

紋の使用料のようなものですね。

でもこれは、「あなたも裏千家の正式な一員ですよ」

と認められたということです。

そして、その先の段階である

準教授の資格取得には、18万円が必要になります。

参考サイト・裏千家茶道の許状申請料の料金表

→http://tyaraku.com/fees/

ちなみに、許状の申請は1年に1回までとなります。

1年に2回以上申請できないので、

1度申請したら次は来年ということになります。

でも、何通かまとめて申請することはできます。

なので、早く許状がほしければ、

1回の申請で一気に5~6通!という形もできます。

さて、よく出てくる疑問に、

「値上げすることはあるのか」というものがあります。

実は、値上げするかどうかの情報は、

一般には出回っていません。

そのくらい、許状の申請料は

門外不出のものだと考えてください。

但し、今のところは、

大幅な料金改定は行われていないようです。

では、「上に書かれているような金額

と考えていいんだね」と思うかもしれません。

ところが、この先が少し厄介な話になるのです。

実は、許状申請の際は、申請料の他に、

先生へのお礼が必要になります。

むしろ、この「お礼」の方が、

高額になる可能性もあるのです。

しかも、このお礼の金額は、

お教室や先生の方針によって違います。

なので、許状を申請する際は、

お礼をどうしたら良いか

を知っておかなければなりません。

質問しやすい先生なら、

単刀直入に先生に聞いてしまうのもアリです。

でも、そうではない場合は、

相談しやすい先輩などに聞いてみてください。

裏千家の許状で茶名をもらってから本当にお稽古が始まるって本当?

裏千家茶道の許状は、

資格の証明書とは少し違います。

「許状をもらった

=一定のレベルをクリアした」

というゴールではありません。

許状は、「その許状に書かれている

点前の稽古を始めてもいいですよ」

という許可証なのです。

なので、許状をもらったら、

そこからが稽古スタートということですね。

では、「唐物」という名の許状を

例に挙げてお話していきましょう。

「唐物」の許状をもらったら、

「唐物」のお稽古は卒業!という意味ではありません。

「これからようやく

唐物のお稽古を始めることができる」

という意味を持ちます。

世の中にたくさんある資格証とはそこが違うので、

少し紛らわしいですね。

そして、裏千家の茶道では、

全ての点前の許状をもらった後、

茶名の申請が許されます。

実は、そこからが本格的な稽古の始まりなのです!

「全ての点前の許状をもらった後なのに、

これからようやくスタート?」と思ってしまいますよね。

でも、全ての点前の許状をもらったということは、

「一応基本はマスターした」ということです。

なので、茶名をもらった後は、

より専門的な「応用編」が始まります。

この応用編こそが、

一生かけても完成しない、奥の深い境地なのです。

そのため、茶名をもらったら、

今までよりも緊張感のある稽古が始まります。

 

 

まとめ

裏千家茶道の許状を申請するには、

1通あたり2,000~37,000円の申請料がかかります。

その先の段階に行くためには、

15万円以上の出費も覚悟しなくてはなりません。

更に、許状申請の際は、

先生への「お礼」も必要になります。

そのため、1回の申請には、

ある程度まとまった金額のお金が必要です。

また、許状の取得や茶名の拝受は、

「次のレベルへのスタート」です。

なので、「これで卒業」ではなく、

さらに本格的な稽古が始まるということです。

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