ポスドクの後は派遣で働くしかない?生物系博士卒が悲惨すぎる

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大学院博士課程を卒業し、

任期付きで研究機関などで働いている

いわゆる「ポスドク」と呼ばれる人たち。

「ポスドク」は全般的に正社員としての

就職が非常に厳しいと言われてます。

なかでも、「生物系博士卒」の

就職率の低さは突出していて、

その状況たるや悲惨すぎる・・・との声も。

しかたなく、派遣で働く人も多いそうですが、

その実情やポスドク専門の派遣会社について、

また、派遣法とポスドクの関係などについても

詳しく調べてみました。

ポスドグ後に派遣で働くしかない?生物系博士卒に就職先はない?

大学や研究機関を3~5年の任期で

移らなければならないポスドクの人たち。

そう何度も職場を転々とすることも難しくなると、

残された道は派遣しかありません。

博士卒の就職率は実は、

学部卒や修士卒と比べてもかなり

低くなっています。

なかでも、生物系博士卒は、

理系分野では、科学系博士卒と並んで

最下位なのです。

その理由はどのようなものなのか?

就職率が低いということは、言い換えれば、

多くの企業に採用する意志がない、ということです。

(また大学にもポストが少ない)

民間企業は、当然営利目的ですから、

そのコストパフォーマンスから考えたときに、

割に合わないというわけです。

企業が、博士卒の採用を渋る具体的理由には

以下のようなものが挙げられます。

「博士卒を採用するより、

もっと若い自社社員を育成する方が効率的」

「博士卒の専門分野が社内で

即戦力につながらない」等、

どちらもごもっともですが・・・

大変厳しいですよね。

博士卒本人からすれば夢を打ち砕かれる

ような残酷な内容です。

ましてやポスドクとなれば、現役で

順調に進学してきたとしても、26歳で

博士卒ですから、これに何年もの年齢を

重ねているわけです。

こうなると、余計に正規採用は

難しくなるわけですよね。

ポスドクで派遣社員ってどうなの?世間体が悪い?

ポスドクの立場としては、

自分が人生を掛ける様な思いで

何年にも渡って研究してきたテーマを

そう簡単にあきらめるわけにはゆきません。

ライバルが安定した職について活躍していれば、

うらやましいし、焦ります。

教授や先輩などに厳しく叱咤されて

悔しく情けない思いをしたことだって

何度となくあったことでしょう。

そして何より、アルバイトを掛け持ちしたりして、

家族にも心配をかけながら、

つつましい生活を続けて来ての今なわけです。

ここであきらめたら全てが水の泡。

そう思えば、途中で研究者の夢を捨てるわけにはいかない。

至極当然、当たり前の結論です。

第三者の私でも、心から応援したくなります。

だって、みんなとっても真面目に、

いろんなものを犠牲にして全うに研究と

勉強に打ち込んで来た人たちじゃないですか。

上手く行けば、世紀の大発見や

国にだって世界にだって貢献できる

素晴らしい人材かもしれないのですから。

だからこそ、苦しいのですが、

それでも・・・一縷の望みを持ち続け、

派遣社員からでも正規雇用の研究者に

ステップアップする道はないかと

常に探り続けているわけです。

「博士卒で、派遣社員??」

何も業界事情を知らない人が聞けば当然顔を

しかめることでしょう。

そして、そういう言われれば、

親だって辛い思いをします。

少なくとも博士卒まで行こうと思えば、

並みの学力では不可能ですから。

「あんなに、頭が良かったのに・・」

「なまじ、勉強ができなければ良かったのかも」

とあらぬことを考えてしまうことも

あるかもしれません。

「結婚だってしたい」、

「孫の顔も見せてやりたい」、

親の側だって、

「結婚して欲しい」

「孫を抱かせて欲しい」・・・

思っていても言えない。

言えば傷つく・・・

でなければ、とんでもない大げんか・・・

のどちらかでしょうか・・・

世間体も考えだしたら・・・

良いとは、胸を張っては言えないのが

現実です・・・

ポスドク専門の派遣会社ってあるらしい

ポスドク専門の派遣会社があるのでしょうか?

答えは・・・「イエス!」です。

具体名を挙げると

「テンプR&D」

「ポスドクスタイル株式会社」など。

一言で言えば、

「ポスドクと企業のマッチング」を

業務にしている民間企業です。

特に、後者のポスドクスタイルは、

「理学系研究職」に特化した

人材派遣会社です。

例えば製薬会社を例に取って考えてみると、

今や一つの新薬を完成させるまで、

その薬の原料の発見や調達、

スーパーコンピューターやAIを活用しての

研究開発、治験・・・等々

優に1,000億円はかかると言われます。

世界中のグローバル企業が目の色を変えて、

新薬の開発のため、M&Aも繰り返しながら、

水面下では優秀な人材の奪い合いに

日夜しのぎを削っています。

もし、有能な人材がいれば、

どこからでも引っ張って来たい、

というのが本音。

喉から手が出るほど優秀な人材が欲しいわけです。

そんな企業の具体的ニーズに合う人物を

ポスドクで会社に登録している多くの人材の中から

ピックアップして、両者を

マッチングするのが役割です

派遣会社側には、専門スタッフがいて、

登録しているポスドクとは

入念な面談を繰り返します。

そして、より専門性に特化した人材を常に

企業側に紹介できる体制を整えているのです。

ちなみに、このマッチングが成功しても、

経済的に苦しいと予想されるポスドクからは、

一切報酬は取らず、企業側からのみ

成功報酬を得るという恩恵的な一面が

事業を成り立たせている大きな要因

とも言えます。

参照:https://jrecin.jst.go.jp/seek/html/yomimono/interview1/postdoc/index.html

ポスドク後の転職に派遣会社を使うメリットは?

上記の派遣会社は、

同時に転職エージェントでもあるわけです。

つまり、ポスドクだけでなく、既にどこかの企業に

正社員として雇用されている現役社員で

転職を希望している人の転職先も

斡旋しているわけです。

ですから、当然多くの契約企業から常に人材供給の

依頼があるわけですし、リアルタイムの業界情報も

豊富に持ち合わせているという強味を持っているのです

(ポスドクスタイル(株)なら

製薬企業の上位100社全てが契約企業です。

この数はスゴイですね)

よって、ポスドク後に転職するために

派遣会社を頼るメリットはとても大きいと言えます。

もう少し、現場に即して考えてみましょう。

ポスドクの人には少々耳の痛い話ですが

(お許しください)

ポスドクの正規就職が難しいのは

ただ単に企業側の事情だけとも言えない

側面があります。

他の研究者との差別化を図るために

より専門に特化した独自の世界観が強い研究を

押し進めているがゆえに、融通が利かない人が

特に理系研究者には多いと言われます

よく言えば、研究者としてのプライドが高く、

悪く言えば見栄っ張り。

自分の主張を曲げるとか、

譲歩するということが出来ない。

それは格好悪いことと思ってしまったり

それは違う!分かっていない!・・・

と部外者扱いしてはねつけてしまうのです。

まあ、これくらいの頑固さもなければ

一流の研究などでできないのですが・・・

でも、企業側からすれば、ここが組織人としては

使いにくい人になってしまうわけです。

ここに、ピンポイントで気の利いた手を

差し伸べるのが、「派遣会社」です。

ポスドクには、

「もう少し視野を広げて」、

「柔軟に考えて」、

「こんな職で仕事をしてみては?」とか

「こんな条件と内容なら、話がありますよ」

と言うように、アドバイスをして行きます。

実際に成功例も失敗例も真実としてのデータが

そこに有りますので、単なる感情論ではなく、

その言い分には、

それ相当の説得力があります。

一方、企業側にも

「こういう人材ならいるので、

こんなポストを考えては?」とか

「こんなプロジェクトをこの人材を

採用して始めてみては?」

という風に提案もするわけです。

この動きにより、

両者がマッチングする可能性は

より高まります。

これが、企業側にも思わぬ活路を

見出すことにつながったりして、

ポスドク、企業、派遣会社の三社が

ウィン・ウィン(ウィン)の

関係を構築できるわけです。

このメリットも大変大きいと言えます。

ポスドク本人も何年も経って振り返ってみると、

「あそこで自分を変えてもらったから今がある」

「思いきって、プライドを捨てて良かった」、

「考え方を変えて良かった」と思う人も

出てくると考えられるわけです。

派遣法とポスドクの関係は?

最後に派遣法(労働派遣法)と

ポスドクの関係について、

少し説明しておきたいと思います。

ご存知の方も多いかもしれませんが、

日本で派遣業が正式に法整備されて

世間に広く認知され出したのは、

そんなに昔のことではありません。

1985年に国会で成立。

翌86年に施行されました。

約30年前のことです。

この頃は、派遣が認められたのは、

わずか13業種に限ってのことでした。

翌年には16業種に増えましたが、

限定された理由は、あまりにどの会社にも

ドンドン派遣社員が増えると、

既に務めている現役社員の立場が危うくなる

可能性が出てきますし、

経営者の立場からすれば、

それが理由で現役社員の

仕事へのモチベーションが下がったり、

不満要素が増えれば、

何かと社内の統制も取りにくくなります。

そこで、現役社員の立場を擁護する意味で、

「専門性の高い」いわば

「そう簡単にマネが出来ないし、

その立場も奪えない」

ような職場にのみ、派遣しても良い

ということで16業種に限定されていていたのです。

この時はまだ、ポスドク、とくに理学系研究職に、

規制は緩和されていませんでした。

つまり、派遣は禁止されていたのです。

しかし、バブルがはじけ、国内の経済状況が

急速に悪化すると、企業側の雇用の能力にも限界が出てきて、

綺麗ごとは言っていられなくなりました。

現に失業率は上がる一方。

そこで、派遣社員の存在が社会的にクローズアップされ、

そのニーズに応えるようにして、

上記の指定された16業種が、

1996年の派遣法改正で、

一気に26業種にまで緩和されたのです。

ここに、研究開発職も含まれたのです。

研究職希望のポスドクにも

派遣社員としての道が開かれた瞬間です。

しかし、それから約20年。

特に2008年のリーマンショック以降、

多くの派遣社員が派遣切りに遭うなど

大変厳しい立場に追いやられて来ました。

また、たとえ仕事は継続できたとしても、

実際の現場では、

単純作業しか任せてもらえず、

自己の裁量で研究開発することなど

全く叶わないというのが、

現場での偽らざる実情です。

これでは、先に希望は持てませんよね。

まとめ

生物系博士卒を始め、

ポスドクのおかれている立場は

以前大変厳しいものがあります。

ですが、ご紹介したような

派遣会社からの紹介で、

派遣先での仕事や今までの研究実績が

認められて、正規雇用にいたるケーズも

ないわけではありません。

最近では、最長6カ月以内に直接雇用する

ことを前提とした「紹介予定派遣」という

強い味方もあります。

ポスドクの方々には、

あきらめずに、多方面の情報にアンテナをはって、

積極的な就活を頑張って欲しいと思います。




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